『糖化』という言葉をご存じですか?
あまり一般的ではない言葉かもしれませんが、糖化を甘く見てはいけません。
健康を気にされている方に質問です。
世界保健機関(WHO)で定めている一日の糖分摂取量はどのくらいでしょうか?
その量は25グラム。
ピンとこない数値ですが、炭酸ジュースを1缶飲むだけであっという間にオーバーしてしまう量だそうです。
私たちが食べるものにも糖分が含まれていることがほとんどで、甘いものに限らずお米にもパンにも糖分は含まれています。
摂取した糖を効率よくエネルギーに変えていければ良いのですが、急いで食事をしたり、お菓子ばかり食べているなど糖を多く摂りすぎると、体内に余分な糖分が残った状態になります。
そしてその糖は体内にあるタンパク質と結び付き、体を老化させる物質に変化します。
この老化物質への変化を『糖化』といいます。
糖化は体調不良や生活習慣病の元となるなど、体に様々な悪い影響を与えるといわれており、特に気になるのが肌への影響です。
糖化によって肌色がくすんだり、乾燥してシワが増える原因となるそうです。
例えて言うならホットケーキやクッキー。
牛乳や卵などタンパク質の多いものと砂糖が結び付き、最初は白かった生地が、焼くとこんがりキツネ色になります。
これも糖化の作用なのです。おいしそうに焼けたお菓子ならよいのですが、これが肌となると嬉しいことではありません。
糖化をさせないポイントは、血糖値を急激に上げすぎないこと。体内に糖を残しすぎないことです。
そのためには、食事の際に野菜から食べたり、炭水化物の量を減らすなどが効果的といわれています。